HDDシングル構成からRAID[mdadm]構成に移行する

移行前に検証した時の手順を記録

0. 目次

  1. 検証環境
  2. 手順

1. 検証環境

  • 仮想環境(KVM)
  • OS:Rocky Linux 8.6
    • 4.18.0-372.9.1.el8.x86_64
  • RAIDはRAID5で構築

2. 手順

  1. インストールディスクから起動
    起動後、Troubleshooting > Rescue a Rocky Linux system > 3) Skip to shell の順に選択する。


  2. ディスクの情報
    移行先のディスクは移行後を想定してパーティションを切る必要がある。(以下はすでに済んでいるもの)
    移行元:/dev/vda
    移行先:/dev/vdb, /dev/vdc, /dev/vdd
  3. RAID構築
    今回はRAID5で構築
    マウントPath
    md0:/boot
    md1:/var
    md2:swap
    md3:/
  4. RAIDデバイスをフォーマット
    mkfsコマンド、またSWAP領域はmkswapコマンドを利用してフォーマットする。
  5. 移行元から移行先に転送
    以下のコマンドで、対応するデバイスについて移行元から移行先に転送する。

    # mount /dev/md0 /mnt/frm
    
    # mount /dev/vda1 /mnt/dst
    
    # rsync -avu --progress /mnt/frm/ /mnt/dst/
  6. 移行先のfstab、grubの情報を修正
    例では/mnt/をTopに移行先のRAIDデバイスをマウントする。
    また、proc, /dev, /sys をマウントし、chrootする。

    RAIDデバイス(ファイルシステム)のUUIDをblkidコマンドで確認して、/etc/fstab ファイルを新しいUUIDで書き換える。

    RAIDデバイスのUUIDを調べ、「/etc/default/grub」ファイルを修正する。

  7. 起動イメージ再作成
    RAIDデバイスを起動時に読み込めるようにするため、カーネルモジュールを起動イメージに追加する必要があるため、initramfsを再作成する必要がある。
  8. 【任意】SELinuxを利用している場合
    rootファイルシステムに 「.autorelabel」というファイル名で空ファイルを作成し、次回起動時にリラベル処理を行うようにする必要がある。
    これを行わないと正しいIDとPWを入力してもログインが行えなくなる。。。

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