GUIのないシステムでVirtual Boxを使用する必要があったので仮想マシンの作成〜実行までの手順をまとめておく。使用したVirtual Box のバージョンは5.0.6である。
- 仮想マシンの作成
$ VBoxManage createvm --name <VM name> --ostype <type> --register
・<VM name>
には作成する仮想マシンの任意の名前を指定する。以降で出てくる<VM name>
にはここでの名前を使用する。
・<type>
には次のコマンド
$ VBoxManage list ostypes
で表示されるリストの中で最適なものを指定する(--ostype
の指定は無くても良い) - 仮想ディスクの作成
$ VBoxManage createhd disk --filename <VHD name> --size <M Byte> --variant Fixed
・<VHD name>
には仮想ディスクの任意の名前を指定する。以降で出てくる<VHD name>
にはここでの名前を使用する。
・<M Byte>
には仮想ディスクのサイズをメガバイト単位で指定する。
・最後の--variant Fixed
というのは固定サイズで仮想ディスクを作成するという意味であり,他にも「可変サイズで作成」などの値を指定することができる。 - SATAコントローラを追加する
$ VBoxManage storagectl <VM name> --name "SATA Controller" --add sata --controller IntelAHCI
- 2.で作成した仮想ディスクをSATAに接続
$ VBoxManage storageattach <VM name> –storagectl “SATA Controller” –port 0 –device 0 –type hdd –medium <VHD name> - IDEコントローラを追加する
$ VBoxManage storagectl <VM name> --name "IDE Controller" --add ide
- OSのイメージディスクをIDEに接続
$ VBoxManage storageattach <VM name> --storagectl "IDE Controller" --port 0 --device 0 --type dvddrive --medium <media path>
・<media path>
にはイメージディスクのパスを指定する。 - 仮想マシンの設定
$ VBoxManage modifyvm <VM name> --memory <M Byte> --pae on --nic1 bridged --bridgeadapter1 <Interface Name>
・上記のコマンドではメモリのサイズの設定とネットワークインターフェースの設定を行なっているが,他にも多くの設定項目があるので適宜設定してください。 - 仮想マシンの起動
$ VBoxHeadless --startvm <VM name> -v on
・最後の-v on
というコマンドはRDPでのリモート接続の機能を有効にするという意味である。また,この機能を有効にするためにはExtension Packをインストールする必要があり,Virtual BoxのサイトからExtension Packをダウンロードして
# VBoxManage extpack install <ダウンロードしたファイル名>
とすることでインストールすることができる。 - 操作
ホストコンピュータのIPアドレスにRDPでリモート接続することで実行した仮想マシンにアクセスすることができる。
とりあえず作成から実行までの手順をまとめたが,他にも色々と面白そうな機能があるので時間があれば紹介しようと思う。
参考までに,今回のコマンドの詳細はこちら