KVM上で動作するWinodws7からのハードディスク読み書き性能が設定の違いによりどのように変わるか調査した。
パラメータは、下記の2つの設定を変えて CrystalDiskMark6 で計測した。ちなみに使用しているストレージはホストOSに接続しているHDDを利用している。
- ディスクバス
・IDE
・SATA
・VirtIO - キャッシュモード
・default
・none
結果は以下の通り。
ディスクキャッシュ | ||
---|---|---|
ディスクバス | none | default |
IDE | ![]() |
![]() |
SATA | ![]() |
![]() |
VirtIO | ![]() |
![]() |
キャッシュを利用しない場合はどのディスクバスを利用してもほとんど誤差くらいの違いしか現れなかったが、キャッシュを利用する場合はダントツでVirtIOが早いことが分かった。ライブマイグレーションを利用するならキャッシュモードはnoneにしておくほうが良いが、普通に使用する分にはキャッシュを利用するほうが良さそう。
当初はここまでの予定だったが、キャッシュモードの細かい違いによる挙動についても気になったので、次の条件でも比較することにした。(IDEとSATAは変化なさそうなのでIDEのみ計測)
- ディスクバス
・IDE
・VirtIO - キャッシュモード
・default
・none
・writethrough
・writeback
・directsync
・unsafe
結果は以下の通り。
ディスクキャッシュ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
ディスクバス | default | none | write through |
write back |
direct sync |
unsafe |
IDE | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
VirtIO | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
IDEのwritethroughでこんなに速度が出ているのが不思議…(再度やっても似た結果でした)
以上